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暗号資産(仮想通貨)取引所は、次世代の銀行になり得るか

 

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ビットコイン(暗号資産)が、通貨に革命をもたらし、既存の銀行は役目を終える」と言った話は、2017年末の暗号資産(仮想通貨)バブルの頃に、盛んに騒がれていたと記憶しております。

 

現在2020年、金融業界だけでなく、様々な業界で、DX・デジタル等が、盛んに騒がれている世の中にあって、暗号資産(仮想通貨)取引所が、次世代の銀行になり得るのかということについて、改めて考えてみました。

 

 

この記事のポイント

  • 銀行の機能
  • 暗号資産(仮想通貨)取引所で、実現できていること
  • 考察結果

 

銀行の機能

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まず、銀行を銀行たらしめる機能は、「預金」「融資」「為替」の三大業務です。

 

暗号資産(仮想通貨)取引所と比較をするために、これらの三大業務に求められる重要と思われる要素を次の通り、ざっくりと分類してみました。

 

<銀行機能>

  1. 預金
    ・お金を預かってくれること
    ペイオフにより資産の安全性を担保すること
    ・利息がもらえること
  2. 融資
    ・審査や担保をもとに、大きな額のお金(事業資金・住宅ローン等)を貸すこと
  3. 為替
    ・口座間の送金や決済ができること

  

暗号資産(仮想通貨)取引所で、実現できていること

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<暗号資産(仮想通貨)取引所における実現有無>

  1. 預金
    ・お金を預かってくれること ⇒済
    ペイオフ等の制度により資産の安全性を担保すること ⇒未
    ・利息がもらえること ⇒済
  2. 融資
    ・審査や担保をもとに、大きな額のお金(事業資金・住宅ローン等)を貸すこと ⇒未
  3. 為替
    ・口座間の送金や決済ができること ⇒済

 

まず「預金」については、暗号資産を口座に預けることができ、利息に相当するようなLending関連のサービスが充実してきているので、一見すると、銀行と同等の預金機能を有するようにも思われますが、資産を安全に管理できないので、銀行の預金機能と同等はとは言えません。

 

次に「融資」については、Lending関連のサービスの延長線上でローン系のサービスが存在するようにも思いますが、企業向けの大きい事業資金や、個人向けの住宅ローン向けの貸付は、  暗号資産(仮想通貨)取引所では到底できません

 

最後に「為替」については、機能としては実現できていると思います。ただし、マネーロンダリング対策や、送金手続きに失敗した場合に資産を失うリスクがある点等、課題は多い認識です。

 

 

考察結果

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私は暗号資産の将来性を高く評価している側ですが、暗号資産(仮想通貨)取引所が、次世代の銀行になることは当面できないと思いました。

 

そのように思った一番の理由は、「大きなお金を貸せないこと」です。やはり銀行の収益の柱であり、重要な機能である「融資」が実現できないのでは、暗号資産(仮想通貨)取引所が、銀行にとって代わることはできないでしょう。

(※ただし、逆に言えば、大型の融資がDeFiサービス等で実現できるようになれば、銀行不要説も現実味が帯びてきます。AIによる審査やデジタルアセットの担保等が充実すれば、そのような未来もあるとは考えます。)

 

現状では結局のところ、暗号資産(仮想通貨)の性質は、通貨と証券の間くらいの存在なのだと思います。

 

そうであれば、現在の暗号資産業界の様子を鑑みて、DeFiやステーブルコインのLending等によって、新たな資産運用法が生まれ、クレジットカードの決済インターフェースやQRコード等を利用して、少額決済を普及させつつあるので、暗号資産(仮想通貨)取引所=フィンテック企業(金融サービス企業)という方向性で、これからも進化をしていくものと推測します。

 

本記事の結論としては、暗号資産(仮想通貨)取引所=フィンテック企業(金融サービス企業)であり、現在の業務内容からすると、銀行と比較するのは時期尚早ということになります。

 

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